矢代浜でビーチクリーン活動を実施しました|株式会社ホットのSDGsへの取り組み

SDGsへの取り組み

株式会社ホットでは、サステナブルなものづくりの一環として、海洋プラスチックを活用したアップサイクル製品の開発に取り組んでいます。
私たちは、その素材がどこから来ているのか、どのような課題と向き合う必要があるのかといった「背景」を知ることも、持続可能な製品づくりに欠かせない要素であると考えています。
こうした想いのもと、2025年6月29日、福井県・矢代浜にてビーチクリーン活動を実施しました。

矢代海岸をSUPで移動
無人浜にSUPで向かう様子

現場で向き合った、“拾う”という行為の難しさ

本活動は、矢代マリンアクティビティ推進協議会の佐藤善一様、一般社団法人うみから、アノミアーナ代表の西野ひかる様のご協力のもと、地域の方々と連携して実施されました。当社からは社員5名が参加しました。

当日はSUPや船で無人浜へ移動し、浜辺に打ち上げられたプラスチックごみや漂着物を回収。ブイや漁具、ポリタンク、ビニール袋、ペットボトル、発泡スチロールなど、多種多様なごみを一つひとつ手作業で集めました。

矢代浜でビーチクリーンを行う様子
浜に打ちあがったゴミを拾う様子

中にはすでに細かく砕かれ、砂や石に紛れて判別が難しくなったごみも多く、「拾う」こと自体の難しさと、海洋ごみ問題の根深さをあらためて実感する機会となりました。

細かく砕かれた海洋プラスチックごみを手作業で拾う様子
流木や石、砂に混ざる細かく砕かれたゴミたち

何気ない日常が、環境に影響を与えるということ

回収作業中、ある社員が浜辺に打ち上げられたビーチサンダルを見て、自身の幼少期を思い出しました。 海水浴で遊んでいたビーチボールが風に飛ばされ、父親が沖まで取りに行ってくれた記憶。

あのとき回収できなければ、そのビーチボールも、今日のごみのように海に残されていたかもしれない――。

そんな気づきを通して、「意図せず環境に影響を与えてしまうことがある」という現実が、ぐっと身近に感じられたと語っていました。

浜に打ち上げられたゴミ
ゴミの背景を想像することで見えてくること

日常生活の中でも、気づかないうちに自然環境に負荷をかけている可能性があります。

こうした気づきが、一人ひとりの行動を見直すきっかけになり、持続可能な社会への第一歩となるのではないかと、私たちは考えています。

回収した海洋プラスチックごみを船に乗せて戻る様子
回収した海洋プラスチックごみ

回収したごみが、チャンピオンベルトへ生まれ変わる

今回の清掃活動で回収した海洋プラスチックは、現在制作を進めているアップサイクル製のチャンピオンベルトの素材として活用される予定です。

回収した海洋プラスチックごみを洗浄し乾燥している様子
回収した海洋プラスチックごみを洗浄し乾燥している様子

完成したベルトは、地域の団体などへ贈呈し、イベントなどでの活用を目指しています。

また、このベルトの一部には、子どもたちがモザイクアートとして仕上げたパーツを取り入れる計画です。
実際のプラスチック片を使ってアート作品を制作するワークショップを通じて、「ごみの存在を見て・触れて・考える」体験を提供し、環境問題を自分ごととして捉えるきっかけを子どもたちに届けたいと考えています。

アップサイクルチャンピオンベルトイメージ
アップサイクルチャンピオンベルトのイメージ

現場に立ち、考え、行動する企業として

株式会社ホットは、サステナブルな素材をただ選ぶのではなく、現場に足を運び、自らの手でその背景に触れ、考え、行動することを大切にしています。

これからも、環境と社会に真摯に向き合いながら、「持続可能なものづくりとは何か」を問い続け、実践してまいります。